人生の《処方箋的》映画考

この「ままならない人生」を歩むとき、一つの映画がそっと、背中を押してくれる時もあれば、優しく寄り添ってくれるときもあります。 心を癒し、また、鼓舞してくれる映画を中心に、感想を綴っています。

「マイ・レフト・フット」

 
  作品情報 
 

   原題      My Left Foot
   監督      ジム・シェリダン

   原作      クリスティ・ブラウン 「マイ・レフト・フット」
   脚本      ジム・シェリダン

           シェーン・コノートン
   出演者        ダニエル・デイ=ルイス
           ブレンダ・フリッカー
           フィオナ・ショウ
           シリル・キューザック
   公開      1990年4月21日

     上映時間       103分
   製作国     アイルランド・イギリス

 

  あらすじ  
 
原作者C・ブラウンの実話を映画化した作品。生まれながらの重度の脳性小児麻痺により、左足が少し動かせるだけで、後は植物人間同様の生活を余儀なくされている不遇の主人公が、その絶え間ざる努力の末、やがて言語能力を取り戻し、わずかに動く左足を使い絵を描けるようになるまで成長していく姿を描く。
                                YAHOO!映画より             
   感想   
 
 「音楽を聞いていると、
 私の生活は自分でそう考えている程
 だらしなくも無意味でもないのではないかと
 思われてくることがよくあった。

 大きなジグソーパズルの絵の断片が
 一枚一枚適当な位置に置かれていくうちに、
 徐々に絵の形をなしてくるのと同様に
 
 自分の生活も一つ一つ注意してやっていけば、
 やがては完全なものになるように思った。」
 
                  マイ・レフト・フット(クリスティ・ブラウン物語)
 
 
 
重度の脳性小児麻痺に冒された
アイルランド人画家であり小説家である、
クリスティ・ブラウンの半生。
 
1989年に同名で映画化され、

映画を観たあとに、
原作を読んでみたくなることがよくあるけれど、
この「マイ・レフト・フット」もそうだった。
 
上記の言葉は、本の中の一節。
 

彼の生活とは全く次元が違って
レベルの落ちる私の生活も、

思うように事が運ばなかったり、
行き詰ったりするとき、

だらしない自分に自己嫌悪し、
自分の人生に意味はあるのか?と、
くだらない気持ちが頭をもたげる。

出口のない迷路に迷い込んでしまった様な
悲惨な気分になる。

そんな時、この言葉を思い出す。
 
 
私の生活も
「一つ一つ注意してやっていけば、
やがては完全なものになる」かもしれない。
 
 
そう思って、気持ちを切り替える。
 
 
そして、焦らず一つ一つを
丁寧にやっていくように心がける。
 
 
ジグソーパズルのピースを思い浮かべながら。。。