人生の《処方箋的》映画考

この「ままならない人生」を歩むとき、一つの映画がそっと、背中を押してくれる時もあれば、優しく寄り添ってくれるときもあります。 心を癒し、また、鼓舞してくれる映画を中心に、感想を綴っています。

「リバー・ランズ・スルー・イット」

 

 

  作品情報 

   

    原題      A River Runs Through It
   監督      ロバート・レッドフォード
   脚本      リチャード・フリーデンバーグ
   出演者     ブラッド・ピット
            クレイグ・シェイファー
            トム・スケリット
            ブレンダ・ブレシン
   公開      1993年9月4日
   上映時間   124分 

 

  あらすじ 

 

「普通の人々」で監督としても高い評価を得た名優ロバート・レッドフォードが、ブラッド・ピットを主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。20世紀初頭のモンタナの壮大な自然を背景に、フライ・フィッシングを通して交流する家族の絆とそれぞれの葛藤を描く。厳格な牧師の家庭で育てられた、真面目な兄ノーマンと自由奔放な弟ポール。父に習ったフライ・フィッシングで結ばれる2人は、やがてそれぞれの道を歩み始めるが…

 

   感想  
 
 初めてブラッド・ピットを見たのは
 「リバー・ランズ・スルー・イット」だった。

 衝撃的だった。

 ただただ、美しかった。

 川中にひとり佇み、フライフィッシングをしているブラッド・ピット
 遠くから撮ったポスターが秀逸で、
 そのポスターに惹かれて映画館に入った。

 魚を釣りあげ、満面の笑みをこちらに向けて少年の様に笑うブラッド・ピット
 今も忘れることが出来ない。

 危険や儚さと隣り合わせの、強烈な若さを、
 彼の美しさが一層引き立てていた。
 
 あれから何年経ったのだろう…
 
 
 当の本人は、あくまでも個性派を目指していたのか、 
 その後、「12モンキーズ」や「カリフォルニア」の様な、
 非常に演技力を要するような作品にも出演しているが、
 彼の魅力はやはり、あの「笑顔」だと思う。

 そう、誰も反論の余地は無い!
 という気持ちにさせる、あの素晴らしい笑顔。

 「テルマ&ルイーズ」「ジョー・ブラックをよろしく」などで、
 その美貌を堪能することもできるし、
 
 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では、
 年齢を重ねたから出せるであろう、
 いつも冷静沈着で、人生の酸いも甘いも知り尽くし、
 何もかも飲み込んできたような
 落ち着いた男の色気を醸し出していたが、
 
 やはり、彼の魅力が如何なく発揮されている作品は、
 この「リバー・ランズ・スルー・イット」ではないだろうか。
 

 大きなスクリーンで、あの美しい景色を、
 あの美しいブラッド・ピットをもう一度観てみたい、
 と思っているのは、きっと私だけではないと思う。。
 
 
 まだ、未見の方は是非、大きな画面で観てほしい美しい作品。