「ショコラ」
監督 ラッセ・ハルストレム
脚本 ロバート・ネルソン・ジェイコブス
出演者 ジュリエット・ビノシュ
ジョニー・デップ
ヴィクトワール・ティヴィソル
ジュディ・デンチ
公開 2001年5月28日
上映時間 121分
製作国 アメリカ・イギリス
感想
大好きなラッセ・ハルストレム監督の作品。
人間に対する温かい眼差しと
優しさを持って作り上げる、
彼の作風が大好きだ。
彼の作風が大好きだ。
特にこの「ショコラ」の中には、
私の大好きなものが、
まるで宝石箱のように散りばめられていて、
否が応でも好きにならずにいられない一作品。
どうみても二の腕なんか、
中年のそれなのだけれど、
中年のそれなのだけれど、
白い肌や、髪をかき上げる仕草や、
年齢を重ねた女性だからこその、
丁度いい感じにこけた頬で笑う笑顔。
年齢を重ねた女性だからこその、
丁度いい感じにこけた頬で笑う笑顔。
若さは最強だけれど、
大人にしか出せない色気って、あるのですよ。。ホホ。。
と、自分のことはさて置き、
嬉しくなってしまう美しさ、なのである。
束縛も未来の約束もない、
お互いが自立した大人の恋は、
ビターチョコレートのように、
甘くもあり、ほろ苦くもあり。。
お互いが自立した大人の恋は、
ビターチョコレートのように、
甘くもあり、ほろ苦くもあり。。
そしてなんと言っても、
あの「ポネット」の
ヴィクトワール・ティヴィソルちゃんが
大きくなって出演している姿は必見。
あの「ポネット」の
ヴィクトワール・ティヴィソルちゃんが
大きくなって出演している姿は必見。
あの小さくて、可愛い
4歳のころの面影もそのままに。。。
4歳のころの面影もそのままに。。。
夫からDVを受け、
自らも心を病んでしまった女性。
自らも心を病んでしまった女性。
娘との確執から、
孫にもなかなかゆっくり会えず、
一人で暮らす老婆。
孫にもなかなかゆっくり会えず、
一人で暮らす老婆。
「人生を楽しまなきゃ」
甘いチョコレートと共に
風に乗ってやってきた彼女は、
そう言って、最高の笑顔で笑う。
変えられない環境など、
そうあるものではない。
そうあるものではない。
自分を、身動きが出来ぬ程
がんじがらめにしているのは、
実は自分自身の思い込みや、
諦めでしかない場合が多い。
チョコレートを一粒、
口の中に入れた時感じる、
あの幸福感。やすらぎ。
「あなたの好きな味を当てて見せるわ」
チョコレートがゆっくりと口の中で溶けていくように、
人々の強張っていた顔や心も、
次第にほぐれていく。
一陣の風と共に、
新しい風を運んできた彼女のように、
私にも、
いつでも自由に大空を羽ばたける、
いつでも自由に大空を羽ばたける、
心に翼があることを、
忘れずに生きて行こう。
この映画を観ると、いつも、
そんなことを思うのだ。
そんなことを思うのだ。